体験記

が〜まるちょば”PLEASE PLEASE MIME” 2022年大阪公演!想像力があればなんでも叶えられる素敵な時間でした。

こんにちは!マイムへの興味が留まることを知らないかぜぱです。

今回やっと!初めてが〜まるちょばさんの公演を観に行くことができました。

エンタメの世界に入ってからずっとチャンスがあれば見てみたかった方々。

見たいと思っている間にケッチさんが脱退してしまい2人での公演を見ることは叶いませんでしたが、舞台装置も使わず、HIRO-PONさんの体一つで一人であの会場の空気を支配する温かいパワー…とんでもない2時間半を過ごしました。

本当に素敵な舞台だったので感想をすこし、人間の想像力についてすこし、語らせてください…

演目のストーリーに関するネタバレはしません!

公演パンフレットの言葉

会場に入ると配られるパンフレット。

公演のパンフレットとセットで他の公演のチラシが透明のビニールに入ったセットを舞台を見るときは大体貰えます。

席について公演パンフレットを見る時間が大好きで、今回も例外なく物色していたのですが、が〜まるちょばのパンフレットの言葉がとても印象的で考えさせられたので少しだけご紹介させてください。

“なんでマイムの舞台にはお客さんが入らないんだ!”

パンフレットの最初の言葉です。

でも今回大阪城の近くにあるCOOL JAPAN OSAKA TTホールの約700席の会場だったのですがしっかり席は埋まっていました。

私は公演の客層やお客さんの雰囲気を観察するのが好きで(変態)どういう人がこの公演に興味を持って見るんだろうというのを舞台を見るときは必ずチェックします。

多い客層は30〜60代くらいでしょうか。夫婦、家族連れが多く、小学校低学年くらいの小さな子供もちらほらいました。

多いのは大人だとしても、子供から大人まで見にくる公演。ついこの前歌舞伎と能を観に行ったのでまた一味違う雰囲気に感じました。

みんなかなりラフな感じ。

大阪城散歩してたらなんか公演やっててふらっと来てみたよ〜みたいなほのぼのした感じ。

(実際は当日券はないのでみんなちゃんと公演見るために大阪城来てます)

なんせみんな優しそう。

見た目イカつそうだけど席座るために前を通るとき「すいませ〜ん…」とめっちゃ腰低く通るみたいな。

たまに遭遇する

「さ、良いものを見せてもらいましょうかッ」

的な尖った雰囲気がこの公演には全くない。

そんなことを感じながらパンフレットを開いた時にいきなり飛び込んできた言葉が

“なんでマイムの舞台にはお客さんが入らないんだ”

でした。

公演を見たら分かった、お客さんが入らない理由…ではなく

「想像力を働かせることを楽しめる人」はこの日本にどれだけいるのだろうか…という疑問でした。

“あなたにしか聞こえない あなたにしか見えないものを楽しんで”

パントマイムと聞くと、カバンがその場から動かない…とかエレベーターっぽく消えていくみたいなイメージがあるかと思いますが、マイムはそういう”っぽい動き”だけではなくて

その空間になにかが”ある”かのようなイメージを客席に膨らませる芸術だと公演が始まってから感じました。

みんなが同じものを見ているけど、

あの人はあれが赤い皿に見えているけど、この人には味噌汁入れてる器に見えていたり

グランドピアノに見えている人もいれば、ふにゃふにゃの粘土で作ったみたいなピアノに見えている人もる…みたいに

HIRO-PONさんが観せてくれるマイムに対して自分の想像でどんな脚色をするのかを楽しめる。

まさに自分にしか感じられないエンターテインメントでした。

“想像して楽しむ今回の舞台にこうやって足を運んでくださる人の想像力がきっと 楽しむことができる世の中を現実にしてくれるのだろうと思います”

想像力:目に見えないものを思い浮かべる能力 Byコトバンク

コトバンクの想像力に関する記事で、アウシュビッツ強制収容所に収容されたオーストラリアの精神医学者のフランクリンという方の体験談ですが

人間は極限状態になると残忍な人間性が現れるようです。

しかしその極限状態であったとしても、現実逃避するために未来を意識した想像力を働かせることもできる。

そしてそういう想像力を働かせた人は極限状態の中でも精神を保ち続け、生きる力を得たというのだそう。

今はコロナもありますし、なんだかんだ世知辛い。

世知辛ぇぇ!!!と絶望するだけでなく、まだ望みはあると自分を救える想像力があれば、世の中まだ捨てたもんではないと思えるかもしれない。

さらに私は想像力とは優しさだと思っています。

人の気持ちや状況を想像する力、相手が何を望んでいるのか想像する力。

それができる人って人に優しくなれるのではないかと人生のぺーぺーなりに思います。

そしてその想像力を持った人たちが、この世知辛い世の中を助け合いながらそれなりに楽しんで生きていけるなら、ちょっとは良い世の中になっていくのではないか…?

ってことなんですかね、HIRO-PONさん。

と思いながらパンフレットを読んでいました。

公演の感想

約2時間半。出演者はHIRO-PONさんだけ。圧巻でした。

登場した時になんか目頭が熱くなる感覚を感じたのは狂言師の野村萬斎さんを見た時以来。

エンターテイナーとしても人間としても素晴らしい人なんだろうな…と直感的に思いました。

序盤は客席とコミュニケーションを取り、笑い声が絶えない時間。

私の座席は後ろから3列目で極小HIRO-PONさんだったのですが、声が届いていなくても、言わんとしていることが理解できる。笑

そして客席が積極的に参加している。本来ならば客席からステージに人を上げることもコロナ前はしていたようです。

そしてあの有名なカバンが動かなくなるネタやエスカレーターのネタを見せてくれて客席大喜び。

「掴みはオーケー」とはまさにこのことか。笑

公開早着替えスタイル

これは面白いと思ったのは、本来舞台袖でやるはずの早着替えを舞台の上でそのまま見せちゃう演出。

フツーに着替えてる背中をただただ見る時間が演目が変わるごとにやってくる。笑

でもこれを舞台上であえてやることで舞台に誰もいない待ちの時間がなくなる。

個人的にめっちゃ面白いと思った時間でした。

笑えるだけではない

最初のつかみ、その後の「ピアニスト」という世間の「パントマイム」のイメージに合ったようなキャッチーで面白い演目から始まり、子供がケラケラ笑う声と大人のワハハという笑い声が間髪置かずに聞こえていました。

パントマイム=面白い

という客席の予想に応えていく形で演目が次々変わっていくのですが、前半の短編5本中3本目の「銀行強盗」になったあたりで、面白さだけではない「シリアス」「怖い」「心が温かくなる」などの色んな感情が味わえる演目が出てきました。

カーテンコールでHIRO-PONさんが客席に聞いて分かったことなのですが、会場にいた3分の2ぐらいは今回初めてが〜まるちょばの公演を見にきた人。(私も含めて)

シリアスな演目になったときに

「え?マイムってこんな感じのもあるの?」

という雰囲気を感じていて、さっきまで爆笑してた子供は親に抱きついて恐る恐るステージを観ていました。

私自身マイムの奥深さを目の当たりにして

うわぁ…今凄いもの私観てるわ…という気持ちでいっぱいでした。

マイムは面白いだけではない、色んな感情を身体一つで呼び起こさせる芸術でした。

大人が笑うポイントと子供が笑うポイント

子供は面白い動きや顔、情景は分かりやすいけどありえないような場面などで大爆笑していました。

私と同じぐらいの座席の遠さで観ていたとしても。です。

もちろん大人も同じタイミングでワハハと笑っています。

しかし後半の演目になってくるにつれて想像させる情景がどんどん具体的になってきます。

子供のおむつを替えているときに信じられないくらいおしっこ飛ばされてたり、熱燗がめちゃくちゃ熱かったり、ナンパの仕方の癖がすごかったり、自転車に乗る練習をしたり…

後半に必要な想像力は「経験」でした。

子供のおむつを替えたことがある人はそのシーンを見て自分の過去を思い出したり、自分の経験とリンクした結果、ワハハではなくクスッという笑いが起こる場面が散りばめられている。

出勤してタイムカードを挿す場面が鮮明に分かった時、それが分かった自分にクスッとしたりもしました。笑

色々な経験を経た人ほど、特に休憩後の「指環」の演目は沁みたのではないかと思います。

(経験ないけど沁みた人ここに1名あり)

まとめ

大人から子供まで楽しめるマイム。

華やかな舞台装置なんてなくても人の想像力をもってすればなんだって叶う。

人間って深いなぁ…と思ったり、マイムの世界はほんと、愛だなぁ…と思ったり。

公演後は胸が温かくなったような気持ちになりました。

もし結婚するとしたら、マイムの公演を見て感動できる人と付き合いたいと思うし、テーマパークのキャラクターと会話できちゃうような想像力を持った優しい人と一緒になりたいなぁ…とつくづく思いました。笑

またぜひ観に行きたい!!!というかみんなにも観てほしい!!!

では!

リンク:が〜まるちょばオフィシャルWebサイト

ABOUT ME
KAZEPA
1994年名古屋生まれ横浜育ち大阪在住。 3歳からダンスと共に育ち、中高バレーボール部、大学は東海大学体育学部で割とアクティブに過ごす。そして現在はエンターテイナー兼クリエイターとして人生を楽しんでいる。