こんにちは!
2日間で鬼滅の刃の1巻から23巻(最終巻まで)一気読みしました。かぜぱです。
昨日読み終わったのですが、結末を見なければ寝れねぇ!というわけで夜2時まで読んでました。
恐るべし鬼滅の刃。
色々なキャラクターが鬼と戦って大切な人を失ったり守ったり、メインのストーリーはもう言うまでもなく良かったのですが、思わず全文メモをとってしまった言葉(長め)がありまして、それをぜひとも考察したい!
ちなみにストーリーの筋とは少し離れていて、この言葉だけで先が分かってしまうようなものではないので、ネタバレは知りたくない!という方でも読めるようにしてます!
炭治郎の父の言葉
炭治郎の父は身体が弱いにも関わらず、毎年冬に一晩中火に囲まれながら舞うという祈りの儀式をしていました。
どうして身体が弱いのにずっと舞っていられるのかという質問に対して、父はこう答えます。
大切なのは正しい呼吸と正しい動き最小限の動作で最大限の力を出すことなんだ 初めのうちは覚えなきゃならない 動きや感覚を拾わなければならない 五感を開き自分の体の形を血管の一つ一つまで認識する その時は本当に苦しい このままもがき続けても先が行き詰まっているとしか思えない たくさんのことを覚え吸収した後は必要でないものを削ぎ落とす その動きに必要なものだけ残して閉じる 人は良く聞こうとする時目を閉じるだろう? そういうふうにその瞬間最も必要なものを選び取っていくんだよ やがて体中の血管や筋肉の開く閉じるをまばたきするように早く簡単にこなせるようになる その時光明が差す道が開ける 頭の中が透明になると”透き通る世界”が見え始める しかしこれは力の限り踠いて苦しんだからこそ届いた”領域”
何かを体得するまでの過程そのものの話です。
一番最初が一番辛いんですよ…わかります。笑
ここから上の段階になかなか行けないから人は挫折するんですね。
体得するということ
動きに慣れていないと、考えながら動くので無駄なエネルギーを消費してしまい、思った以上に疲れてしまいます。他のことを考える余裕もまだありません。
しかし何度も反復することで身体が慣れてきて、あまり考えなくても自然と動けるようになります。それに伴い疲労感も最初の頃に比べれば軽くなります。
人はその状態を「身体で覚えた」と言います。
そして炭治郎の父はさらにその上の段階について話しています。
身体で覚えた後は、それを吟味してもっと最小限の動作で最大の力を発揮できるポイントがないかを選ぶ作業。
つまりより少ない動作で意図するパワーを発揮できるようになります。
それが”洗練されていく”段階です。
炭治郎の父はその後の境地について、頭を透明にする。と言っています。
頭の中を透明にする難しさ
人間は無意識で色んなことを考えていますし、意図せず緊張で呼吸が荒くなったり、必死すぎて呼吸することを忘れていたり、あーだこーだ悩んでしまいます。
それは意識が自分が失敗する未来や、誰かに叱られる…とか不確定な未来に向いていて、押しつぶされている状態です。
どれだけ鍛錬して身体で覚えたとしても”心”が鍛錬できていなければここぞの時に自分の心が身体にロックをかけてしまう。
これが”波がある”と言われるゆえんなのではないかと。
朝青龍関が迷うから負けるんだ的なことを言っていましたが、”迷う”という状態はかなり人のエネルギーを使う要素なのだそうです。身体ではなく脳を疲れさせます。
考えちゃいますよね…これで認めてもらえるだろうか…とか、カレーとラーメンどっち食べよう…とか。笑
頭の中にうずまく必要でないものをそぎ落とすことがどれだけ難しいことか。
身体をコントロールすることよりも難しいことだと思います。
でもそれができた人が他の人には見えない世界が見えるってことですね。
そりゃそうじゃ。
頭と心をコントロールするのは本当に難しい。
まとめ
鬼滅の刃…深いぜ…。
炭治郎が作中でこれらの教えを自分なりに消化して理解して会得してメキメキ成長していく姿は見ていて気持ちがいいです。
ステージに立っている人を見た時に、ああ、この人は動きはうまいけどこの後お昼ご飯だヤッホーゥ!って思ってるんだろうな…とか、ただ人に認められたいだけなんだな…とか思うことがあります。悲しいです。
自分もステージに立ってたとき「無理!しんどい!吐きそう!!」と思ってた時もありました。すんません。
最後の難関は頭と心なんですよねぇ。逆に技術は微妙でも頭と心がコントロールできてる人は見てて清々しいし「行け!!」と思います。
私はそういう人をこれから炭治郎と心の中で呼ぶことにしよう…。笑
では!